健康と予防

更新日:2023.03.06
公開日:2021.04.16

頭を動かすと耳の中で音がするはなぜ?原因と対策を紹介!

頭を動かすと耳の中で音がするはなぜ?原因と対策を紹介!

「頭を動かすと耳の中で音がする…」という症状が出たことはありませんか?こちら記事では、そのような症状が出た場合、考えられる代表的な要因を詳しく解説していきます。治療法や予防法も併せて書いてあるものもあるので、ぜひ参考にしてください。

頭を動かすと耳の中で音がする理由は?まず耳の仕組みについて理解しよう

耳が聞こえるようになっている仕組みは、大きく分けて3つの役割を持つ器官がそれぞれの機能を果たすことで実現されています。

1:聞こえて来た音を集めて、鼓膜まで届ける(外耳)
2:音の振幅を大きくする(中耳)
3:音の振動を電気信号に変換する(内耳)

耳は「外耳」「中耳」「内耳」に分かれています。一般的に耳と呼ばれ音を集める機能を果たす外耳、鼓膜のある中耳、からだのバランスを保つ働きを持つ内耳。このように分かれています。
それぞれが異なる役割を持ち機能することで私たちの聞こえは保たれているのです。外部から衝撃などがあった場合、どのようにしてどこの器官にダメージを受けてしまったのか、なんとなくでも覚えておくと医療機関への説明に役立つかもしれません。

頭を動かすと耳の中で音がする理由は?

頭を動かすと耳の中で音がする理由は、どこの器官からの発生しているのかを特定することとなるため一概に特定できません。そのため、この記事ではそれぞれ「外耳」「中耳」「内耳」で、頭を動かすと耳の中で音が出る理由の代表的な例を紹介していきます。

【外耳&中耳編】

■外耳道異物

読んで字のごとく、外耳道という耳の場所に異物(主に昆虫など)が入ってしまうことです。外耳道の突き当たりには鼓膜があるため、摘出する際も慎重にする必要があり、自分で処置をしようとするとかえって奥の方まで押し込んでしまう形になってしまいます。

ちらの病院のサイトでは、実際に外耳道異物の実例として、様々な昆虫が耳の中に入り込んでいる写真が掲載されています。あ「まさか、自分に限ってそんなことはないだろう」と思わず、耳の中で音がする際はぜひ外耳道異物も疑ってみてください。

参考:外耳道異物、外耳道有生異物(http://www.linkclub.or.jp/~entkasai/mimiibutu.html)

■滲出性中耳炎

鼓膜の少し奥にある中耳という空間に、液体が溜まってしまうことで症状が発症。例えば中耳炎にかかってしまい、症状が改善したにも関わらず少しの液体が残っていたせいで、頭を動かすと耳の中で音を感じることがあります。また、耳の中で音がする以外の症状として、

・中耳炎の時のように痛みは特にない
・耳が詰まった感覚がある
・鼻水など

が、出た場合は滲出性中耳炎の可能性があります。

また、その可能性があるとご自身で感じられた場合は頻繁に鼻水をすするのは避けましょう。また、急性中耳炎が治っていないことで、この症状が発生するとも言われているため、もし急性中耳炎になった場合は完治するまで病院へ通いましょう。

【内耳編】

■外リンパ瘻(こぶ)

そもそも外リンパとは、内耳の中を満たしている液体のことを指します。その外リンパ瘻の要因とされているのは3つあります。

その1:外圧が働いて発症
その2:骨折などの外傷
その3:奇形を伴っているもの

この中でも最も有力とされているのは、例えばダイビング時や飛行機に乗った時、また鼻をティッシュでかんだ時やくしゃみをするときなどに起こる外圧的なものです。

※原因不明で外リンパ瘻になる場合もあるとされています。考えられる症状としては、「ポコポコ」「サーッ」という耳鳴りの他に、耳の閉塞感、吐き気や嘔吐、冷や汗などが考えられます。

■突発性難聴

突発性難聴とは、ある日突然、朝起きて耳が聞こえにくくなったり、電話での相手の話し声が聞きづらいといった症状が片耳に起こるものです。耳鳴りやめまいや吐き気、耳閉感を伴うこともあります。

難聴の程度には個人差があり、耳が詰まった感じがする軽度なものから、注意しないと相手の声が聞こえにくいといったもの、また、呼ばれた声に全く気付かないほど重度のものまであります。突発性難聴が原因となっている耳鳴りは、ほとんどの場合片耳に突然「キーン」と大きい耳鳴りがします。

突発性難聴については、こちらの記事でさらに詳しく原因や治療法、予防についても書かれているので、気になった方はぜひ参考にしてください。

>>>突発性難聴の耳鳴りの特徴とは?

■急性低音障害型感音難聴

簡単に症状を説明すると「急に、周波数の低い音だけが聞き取りずらくなる」という病気です。具体的な症状としては「ゴーッ」という音が耳の中で感じたり、耳に水が溜まっているような感覚、友達など周りで話している人の声が響いてくるというものがあります。

この症状になる原因とされるのは、睡眠不足や日頃のストレス、慢性的な体の疲れが原因とされています。また、40代以上の3人に1人は難聴を抱えているというデータもあるように、急性低音障害型感音難聴も50代、60代、それ以上の方に増えているという病院の証言もあります。

治療法としては、まずしっかり体を休めることが大切とされています。耳鼻科で診断され場合は、第一にしっかりと体を休めましょう。

■音響外傷、騒音性難聴

音響障害は、とても大きい音を聞いた後、「キーン」という耳鳴りのような症状が出ます。例えば、音楽のコンサートやライブ会場、ロックフェスやヘッドフォンを用いて大音量で音楽を聞いた場合に音響障害になります。工事現場で働かれている方にもこのような症状が出ます。

耳鳴りの他に、めまいや耳の痛みが出るケースがありますが、音響障害は一定の時間、耳を休めれば回復する場合がほとんどです。もし、長引いていると感じた場合は、お近くの耳鼻科に行けば薬を処方してもらえると思うので、その薬を用いて治療します。

上記に記載したように、音響障害は数日経てば回復することが多いと言われていますが、重症であった場合は、耳鳴りや耳の聴こえの低下が固定されてしまいます。なのでもし症状が長引いていると感じられたらお早めにお近くの病院に行ってください。

騒音性難聴も、ほとんど同じような症状が出ます。ただ、慢性的なものもあるため注意が必要です。例えば、音楽のライブなどの後に起こるものは一日だけ大きな音を聞いていただけなのですぐ回復しますが、慢性的に毎日そのような状況に身を置いていると徐々に難聴が進行していきます。

※難聴で悩んでいる人はこちらのブログもご覧ください

突発性難聴の耳鳴りの特徴、治療方法とは?
感音性難聴とは?原因や治療法も紹介!
現代人に増えている難聴とその原因、対処法とは?

【その他】筋肉の痙攣により、頭を動かすと耳の中で音がする場合

鼓膜を引き締める筋肉や耳の周りの筋肉が痙攣し、それによって耳の中で「ポコポコ」「トコトコ」というような音がしていると感じるケースもあります。症状の理由としては、睡眠不足やストレスが原因とされています。

治療法としては、自宅でしっかり安静にすることが最も効果的で、十分な睡眠と休養で症状は改善します。疲れを溜めないようにすれば、筋肉の痙攣による耳鳴りは防げるはずです。日頃から十分な休息、睡眠を取るように心がけましょう。

頭を動かすと耳の中で音がすると感じるなら、早めの対処をしよう

いかがでしたでしょうか。

このように「頭を動かすと耳の中で音がすると感じる」という症状1つとっても、様々な病気の原因が考えられ、自身で特定することは困難です。そのため、もし耳鳴りのような症状を感じ、1週間程度経過しても症状の改善が見込めない場合はお近くの耳鼻科へ行って診察してもらいましょう。また日頃から聞こえに対するケアや対策をおこない快適な生活を送れるよう努めていきましょう。

適切な音量で過ごそう

耳鳴りから始まるケースもある難聴ですが、前述したように近年では騒音性難聴やイヤホン難聴と呼ばれるような若年層でも発症するタイプの難聴が増えており、WHOも警鐘を鳴らしています。スマートフォンなどによるオーディオ機器の普及やヘッドホン、イヤホンなどのアクセサリーが充実し、私たちの耳には常に音が届き続け、また時には周囲の音をかき消すような大きな音で耳の機関に負担をかけ続けています。

回復しづらいイヤホン難聴

イヤホン難聴は慢性的なダメージを繰り返し受けることで徐々に進行していくと言われています。また徐々に進行が進むため初期段階では気付きづらいのが特徴です。耳鳴りを伴うケースもあり、そのように感じたら専門医の受診や耳を休ませるなど対策が必要です。

関連記事:最近増加のヘッドホン難聴(騒音性難聴)とは?

会話サポートイヤホンという選択

難聴は進行していくとも言われており、また視力を回復させるためのレーシックのように手術などで取り戻せる方法も現段階では確立されていません。目が悪くなればメガネをするように、関節をサポートするためにサポーターを着用するように、耳にも会話をサポートするイヤホンという選択肢が存在しています。最近では自宅だけでも着用をおこない聞こえの対策をされる方が増えているなど密かな対策として注目されています。これを機に一度、会話サポートイヤホンの検討もされてみてはいかがでしょうか。

Olive Smart Ear Plusでは会話サポートイヤホンを手軽に提供

聞こえの専門メーカーであるOliveUnionでは軽度から中度までの難聴をケアするための会話サポートイヤホンを提供しています。未知の世界であるイヤホンを手軽に体験いただけるための3ヶ月のお試し期間を設定しておりその後、契約するかどうかを選択することができます。またお試し期間は何度でもご利用いただけるため、定期的にご利用いただくこともお勧めしています。

Olive Smart Ear Plus製品情報はこちらから