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更新日:2024.06.21

テレビの音が聞こえにくいときの解決策を原因別に紹介!

テレビの音が聞こえにくいときの解決策を原因別に紹介!

年齢を重ねると、だんだんとテレビの音量が大きくなることも珍しくありません。
それは、耳が聞こえにくくなることが主な原因でしょう。
その場合、音量を上げるだけでは解決しないこともあります。
ここでは、テレビの音が聞こえにくい場合の解決策を、原因別に整理してご紹介します。

見ている場所が悪く、テレビの音が聞こえにくい場合

聴力にはさほど問題がなくても、テレビとの距離や位置によって聞こえにくくなる場合があります。
テレビの音が聞こえにくいと感じたら、これからご紹介する項目をチェックして音が聞こえやすい場所に移動して確かめてみましょう。

関連記事:聴力は悪くないのに言葉が聞き取りにくいのはなぜ?

視聴に適切な距離より遠い

テレビは、画面の大きさによって、視聴時の適切な距離が変わってきます。
簡単に言えば、大きな画面のテレビほど遠くからでも視聴しやすいということです。
一方、小さな画面のテレビは、大きなテレビを置く時よりも近くで視聴した方が良いということになります。

テレビを観るのに適切な距離

一般的に、テレビの画面の高さの3倍の長さがちょうど良い距離とされています。
例えば、32型のテレビの画面の高さは約39cmですので、適切な視聴距離はおよそ1.2m離れた場所ということになります。
同様に計算すると、52型なら約1.9m、70型なら約2.6mとなります。

また、そのほか日本人間工学などから出ているガイドラインでは画面の高さの3倍の長さよりも、少し長い距離が適正だとされています。

なお、テレビを観る時の適切な距離は個人差があり、またテレビの解像度(フルHDや4Kなど)によっても適切な距離は変わってくると言われているため目安としてご参考ください。

ホームシアター映像 調整・環境 ガイドライン|一般社団法人 日本オーディオ協会/デジタルホームシアター普及委員会/映像環境ワーキンググループ【2013年10月18日発行】
https://www.jas-audio.or.jp/jas-cms/wp-content/uploads/2013/10/131023_guideline_v1_0.pdf

家事の音で音が聞こえづらくなっている

テレビとの距離に問題がなくても、その他の生活音によってテレビの音が聞こえにくくなることがあります。

例えば、キッチンで水を流す音、掃除機の音、空気清浄機が作動している時のモーター音など、家の中で聞こえてくる音はたくさんあります。
特に、テレビのあるリビングとキッチンが近い場合、テレビそのものの音量は十分でも聞こえにくさを感じやすいでしょう。

解決策1:ヘッドホンやイヤホンを活用する

簡単な方法は、ヘッドホンやイヤホンの活用です。
ヘッドホンやイヤホンから直接聞くことができれば、周囲の雑音が気にならずテレビ番組に集中できます。
自分以外の人と一緒に視聴する場合は、イヤホンとスピーカーの両方から音が流れるように設定しましょう。

解決策2:手元に置けるテレビ用スピーカーを使用する

テレビ専用の小さなスピーカーを自分の近くに置くと、耳を塞ぐことなく聞こえやすい音量で視聴できます。
有線タイプと無線タイプがあり、使い勝手で選べる点も魅力です。

反響によって音質が悪化している

一般住宅では、壁や天井の高さ・材質によって、過度に反響してテレビの音が聞こえにくくなることがあります。
例えば、天井が高すぎる住宅や、打ちっぱなしコンクリートの壁は、反響によって音質が悪くなり、聞こえにくい状況をもたらす可能性があります。

解決策:カーテンや絨毯を活用する

カーテンを閉める、絨毯を敷くなどの対策だけで、過度な反響を防ぐことができます。
より反響を抑えたい場合は、ホームシアター向けの吸音材も便利です。
これらは、ホームセンター等で簡単に入手できます。

テレビのスピーカーの設置位置が正しくない

最近のテレビに内蔵されているスピーカーの種類は、主に3種類あります。
そのスピーカーの種類により、設置方法は異なるため、一度正しく設置されているかどうか確認してみましょう。
スピーカーを正しく設置することで、音声の聞こえ方が変わってくる可能性があります。

1.正面スピーカー

正面スピーカーは、テレビ前面にスピーカーがあるタイプです。
ひと昔前の、ブラウン管テレビの多くが、このタイプでした。
しかし、最近のテレビは、画面サイズを確保したりデザインを重視したりするために、正面スピーカーは少数派となっています。
正面スピーカーの場合は、設置場所を問わず音が聞きやすいため、あまり設置位置に失敗することはないでしょう。

2.下向きスピーカー

テレビの下部にスピーカーが設置されているタイプです。
音は、床やテレビ台に反射して聞こえてきます。

<設置の失敗例>
下向きスピーカーの場合、下側に出てくる音を反射するものがないと、音が抜けてしまいます。
つまり、壁掛けにしてしまうと音を反射する物体がなく、聞き取りにくくなるのです。
スピーカーの場合は、テレビ台等に乗せて設置した方が、音を聞き取りやすくなるでしょう。

3.背面スピーカー

テレビの背面にスピーカーがあるタイプです。
音は、壁や天井に反射して聞こえてきます。正面スピーカーや下向きスピーカーに比べると、少し聞こえにくくなると言われています。

<設置の失敗例>
背面スピーカーのテレビは、テレビのすぐ後ろに壁があることを前提に設計されています。
したがって、壁との間に空間があったり、カーテンがあったりすると、音の反射が弱くなり聞き取りにくくなるでしょう。

解決策1:反射板やテレビ台を活用する

スピーカーの位置を把握して、音がしっかり反射できる環境を整えましょう。』下部スピーカーならテレビ台、背面スピーカーなら壁際への設置や反射板がおすすめです。
材質は、プラスチックや木材など硬く、平らなものが適しています。

解決策2:音響機器を追加する

テレビの設置場所を変えることが困難な場合は、音響機器を追加することで音質が改善し、聞き取りやすくなります。
テレビ用のスピーカーや、サウンドバーという機器を探して設置してみてはいかがでしょうか。

聴力が低下していて、テレビの音が聞こえにくい場合

もし、テレビだけでなく、日頃から聞こえにくさを感じている場合は、テレビの環境を整えるだけでは改善できないかもしれません。
ここからは、聴力が低下している方が、より快適にテレビ番組を楽しめる方法をご紹介します。

音質設定を変えて高い音を強めてみる

加齢に伴って徐々に聴力が低下してきた場合、特に高い音の聞き取りが難しくなってきます。
そのため、テレビの音質設定は、高い音を強めて低音は控えめになるように変えてみるのがおすすめです。
重低音が強調される設定にしてしまうと、高音がより聞こえにくくなるため注意しましょう。

難聴に特化した専用のスピーカーを使用する

聴力が低下している人の場合、一般的なテレビスピーカー等ではあまり改善が見られないこともあります。
スピーカーの中には、難聴の方向けに作られた製品もあるため、必要に応じて導入してみてはいかがでしょうか。

首にかける小型のネックスピーカーを使用する

ネックスピーカーは、家族と一緒にテレビ番組を楽しむ際に便利です。
耳が聞こえにくい方と、そうでない方とでは、快適な音量は異なります。
どちらかの事情に合わせてしまうと、うるさすぎたり、聞こえにくかったりといった問題が出てきます。

首にかけるタイプのスピーカーなら、耳が聞こえにくい人だけしっかりとした音量で楽しむことが可能です。

テレビの音が聞こえにくい場合は集音器/補聴器を活用しよう

テレビの音が聞こえにくいなと感じたら、まずは耳鼻咽喉科に受診をして、難聴の程度やその原因をしっかり診てもらいましょう。
そのうえで、補聴器や集音器といったアイテムを活用すると、日常生活がより快適に送れるようになります。

補聴器や集音器なら、テレビに追加の機器を購入したり設置場所を変えたりせずに、そのままの状態で楽しめます。
さらに、家族や友人などとの会話や、お出掛け先での人とのコミュニケーションも円滑になるというメリットが期待できるでしょう。

関連記事:補聴器とは?集音器とは?
関連記事:集音器はどこで買える?おすすめの販売店や選ぶときのポイントなどを解説

集音器ならオリーブユニオン

オリーブユニオンの集音器は、コードのないイヤホンのようなおしゃれな見た目と、補聴器と同等とも言える集音力、そして使い勝手の良さが魅力です。
スマートフォンと連携しておくと、自分好みの調整ができるなど、利便性の高さも特徴。
長時間使っても耳が痛くならないように設計されており、お出掛けの時間が長くなる日も安心です。

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まとめ

テレビの音が聞こえにくくなったことをきっかけに、耳鼻咽喉科へ受診される方は多いです。
聞こえにくさの原因は、専門医でなければ分からないため、まずは受診して適切な対処をおすすめします。
家族と同居されている方の場合は、お互いに楽しめるような配慮も必要になってくるでしょう。
ここでご紹介した方法を参考に、環境を整えてみてはいかがでしょうか。

ミミマガジン編集長

大竹 舞

Mai Otake

新潟県出身。保険診療・自由診療の医療機関で接遇・販売を経験したのち、マーケティング部門でオウンドメディアの運用を担当。その際に突発性難聴を発症(現在は完治)。オリーブユニオンに入社後はマーケティング部に所属。自身の難聴経験を活かし、幅広い世代が抱える耳鳴りや難聴の悩みに対して、“わかりやすく、かつ身近な問題として感じてもらえる”をテーマに、ミミマガジンの運用・コラムの執筆にあたる。

大竹 舞

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