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健康と予防

更新日:2024.02.09

聞き間違いが多くなる原因とは?対処法や対策も解説

聞き間違いが多くなる原因とは?対処法や対策も解説

聞き間違いは、音そのものが聞こえなくて起こる場合と、聴力以外の問題で起こる場合の両方が考えられます。
ここでは、聴力に問題はないものの、聞き間違いが多くなる原因と、対処法についてご紹介します。

聞き間違いが多くなる原因とは?

音は聞こえているのに、聞き間違えてしまうといった症状は、他人との会話のやりとりで指摘されなければ気づきにくいかもしれません。

今回は、集中して相手の話を聞こうとしているにも関わらず聞き間違いが多くなったという症状に焦点を当てています。

相手の声や音そのものが聞こえにくい場合は以下のページで解説していますので、当てはまる方は参考にしてみてはいかがでしょうか。

関連記事:聴力は悪くないのに言葉が聞き取りにくいのはなぜ?

APD(聴覚情報処理障害)

聴力検査では問題がないにも関わらず、聞き間違いが気になる場合、APD(聴覚情報処理障害)という難聴に似た症状の可能性があります。

APD(聴覚情報処理障害)は、音や声は聞こえても、言葉が聞き取れない・言葉として理解できないという症状が見られる状態を指します。
言葉は、耳から伝わる音を電気信号で脳に伝え処理してその内容を理解しますが、APD(聴覚情報処理障害)の場合は脳内にある聴覚からの情報を処理する神経に問題があると言われています。

まだまだ研究途中の症状で、認知度も低いことから、周囲の理解が得られにくいことに悩みを抱えている方もいるでしょう。

症状の具体的な例としては、以下のような状態が当てはまることが多いようです。

・騒音の中では特に言葉が聞き取りにくい
・複数の人と会話している時、誰が何を話しているのか分かりにくい
・電話の声が聞き取りにくい
・会議などの会話についていけない
・耳で聞いた内容を覚えるのが難しい
・話が長くなればなるほど理解しにくくなる など

APD(聴覚情報処理障害)の場合、原因がはっきりとせず診断できる病院も少ないため、悩みを抱えながらも対処できずに過ごしている方も多いと考えられます。

参照:聴覚情報処理障害(APD)とは|APDマーク公式サイト
https://apd-mark.com/what-is-apd/index.html

難聴

難聴とは、「聞こえにくい状態」を指す言葉ですが、その原因は複数あります。
耳の外耳・内耳・聴神経のどこかに障害が起こり、聞こえにくさが生じます。
治療をすれば短期間で治るものから、長期的に治療が必要なものもあり、決して高齢の方が加齢とともに耳が遠くなるものばかりではありません。

先ほどご紹介したように、APD(聴覚情報処理障害)は耳の問題ではなく脳の聴覚情報を処理する神経に何らかの問題があると考えられています。
一方、難聴は、外耳・内耳・聴神経のいずれかに問題がある状態を指します。

参照:難聴について | 日本耳鼻咽頭科学会
https://www.jibika.or.jp/owned/hwel/hearingloss/

難聴の方の聞き間違いが多くなる状況とは?

難聴の方が聞き間違いやすい状況の例をいくつか見てみましょう。

騒がしい状況で話しかけられたとき

1対1で周囲が静かな環境では聞き間違いが起こりにくいものの、騒がしい場所になると聞き間違いが生じやすくなることがあります。
難聴になると、音を周波数ごとに脳に伝えることが苦手になるため、聞きたい音だけ聞き分けることが難しくなると考えられているからです。
そのため、色んな音が聞こえてくる騒がしい状況下では、話しかけられても聞き取ることが難しくなります。

早口や小声で話しかけられたとき

難聴では、聞こえてきた音を脳に伝えることが苦手になることもあります。
この場合、ゆっくりと話してもらえれば理解しやすいですが、早口になると理解が追い付かないことも。
また、聴力が下がることで小さな音から聞こえにくくなることも多いです。

聞き間違いが多く不安に感じるときは?

もし、聞き間違いが多くて人との会話に困ったり、仕事に支障を来したりして不安に感じる時は、どうすれば良いのでしょうか。

まずは病院で診察を

聞き間違いの原因が何なのかは、病院で検査や診察を受けてみないと分かりません。
まずは受診をして、原因と治療の方法についてアドバイスを受けましょう。原因によっては、早期の治療により改善することもあります。

環境を整えることも大切

聞き間違いが多くコミュニケーションに不安がある方にとって、周囲の理解や環境の調整はとても大切です。
抵抗があるかもしれませんが、周りの人が聞こえにくいことを理解してくれれば、ゆっくりと話してもらえたり、繰り返し同じことを言ってもらいやすかったりといった協力も得られるでしょう。

また、できるだけ静かな環境で会話ができるように、お部屋の中ではテレビを消してから話すなどもおすすめです。

参照:マークを見たら|APDマーク公式サイト
https://apd-mark.com/method/index.html

人の声が聞き取りにくいと感じた場合にできる対策

医療機関への受診や周囲の理解を得て環境を整える他にも、できる対策があります。
最近は、聞こえをサポートするアイテムも充実しているため、便利なものは積極的に活用してみましょう。

聴覚のトレーニング

APD(聴覚情報処理障害)では、聞き取りのトレーニングを行うことで症状の改善が期待できると言われています。
医師に確認をして、どのようなトレーニングが適切なのかアドバイスを受けてみてはいかがでしょうか。
人と会話をすることは、聴覚のトレーニングにもつながります。

文字変換アプリの活用

会議や外出時の会話で聞き取りにくさを感じたら、音声認識をして文字に変換してくれるアプリの利用が便利です。
補助的に活用することができると、聞こえにくさを感じた時や会話の一部がよく理解できなかった時なども安心して会話を楽しむことができます。

ボイスレコーダーの活用

会議や授業など、繰り返し同じことを話してもらうのが難しい場面では、ボイスレコーダーを利用して後で聞き直すという方法もあります。
すぐにその場で話の内容を理解しなくても良い場面では、「ボイスレコーダーで録音してあるから大丈夫」という安心感も得られます。

補聴器や集音器の活用

最近の補聴器や集音器は、雑音を取り除いてはっきりくっきり聞こえるような機能を搭載しているものも多いです。
こうした機能のついた補聴器や集音器をつけるだけで、聞こえにくさが改善することも珍しくありません。

参照:聴覚処理障害(APD)とは?聞こえているのに聞こえていない原因と対処法|あだち耳鼻咽喉科
https://adachi-ent.or.jp/column/2865/

オリーブユニオンの集音器

オリーブユニオンの製品は、多くの方が気軽に使える、イヤホンタイプの集音器です。
数ある集音器の中で最高水準である50dbの最大音量。1つひとつの音を丁寧に拾って、自然な音で聞こえに変換。
音量設定は簡単に自分で行うことができ、長時間付けていても快適なつけ心地を追求している点も魅力です。

一般的な補聴器よりもお財布に優しい価格帯で、長く利用できる充実した保証オプションも用意しています。
どんな服装にも合わせやすいおしゃれな見た目で、人とのコミュニケーションやお出掛けも楽しくなるでしょう。

まとめ

聞き間違いが多い原因は、難聴に限ったことではありません。
音は聞こえていて、聴力の検査も問題なかったにも関わらず、聞き間違いが多くて困っている方は、その理由が分からず自分を責めてしまうこともあるといいます。

しかし、受診をして原因が明らかになると、できる対処法の種類も増えて生活が楽になる可能性があります。
聞き間違えについて悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

参考サイト
https://apd-mark.com/
https://besli.jp/apd.html
https://adachi-ent.or.jp/column/2865/
https://www.jibika.or.jp/owned/hwel/hearingloss/#:~:text=%E8%81%9E%E3%81%93%E3%81%88%E3%81%AB%E3%81%8F%E3%81%84%E7%8A%B6%E6%85%8B%E3%82%92%E3%80%8C%E9%9B%A3%E8%81%B4%E3%80%8D%E3%81%A8%E8%A8%80%E3%81%84%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82&text=%E4%BC%9D%E9%9F%B3%E9%9B%A3%E8%81%B4%E3%81%AF%E3%80%81%E5%A4%96%E8%80%B3,%E6%94%B9%E5%96%84%E3%81%99%E3%82%8B%E3%81%93%E3%81%A8%E3%82%82%E3%81%82%E3%82%8A%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82

ミミマガジン編集長

大竹 舞

Mai Otake

新潟県出身。保険診療・自由診療の医療機関で接遇・販売を経験したのち、マーケティング部門でオウンドメディアの運用を担当。その際に突発性難聴を発症(現在は完治)。オリーブユニオンに入社後はマーケティング部に所属。自身の難聴経験を活かし、幅広い世代が抱える耳鳴りや難聴の悩みに対して、“わかりやすく、かつ身近な問題として感じてもらえる”をテーマに、ミミマガジンの運用・コラムの執筆にあたる。

大竹 舞

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