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耳鳴りと難聴

更新日:2024.02.16

耳鳴りや難聴に効果的な食べ物・飲み物とは?

耳鳴りや難聴に効果的な食べ物・飲み物とは?

耳鳴りや難聴の問題は、時に自律神経の乱れからくることもあります。
そのため、まずは規則正しい生活をし、1日3回決まった時間に食事をとることが大前提となります。
また、食事のバランスはもちろん、腹八分程度で済ますことも大切です。
これらをしっかり守ったうえで、耳鳴りなどに良い栄養素について知り、毎日の食事に反映させてみましょう。

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耳の聞こえに欠かせない二つのビタミン

■ビタミンB12

ビタミン12には、難聴を引き起こす傷ついた末梢神経を修復させる働きがあると言われています。
難聴の治療で、血流を改善する薬と共に、ビタミンB12が投与されることもあります。そのため、普段から意識的にビタミンB12の豊富な食材を取り入れることが大切です。
ビタミンB12は、ビタミンCと組み合わせてとると吸収率がアップします。

主な食材:EPAやDHAを含むあじ、さば、いわしなどの青魚。あさり、しじみ、しらす

■ビタミンC

ビタミンCには、難聴の引き金となりやすいストレスを改善させ、疲労を回復させる成分が含まれています。
また、毛細血管の働きなどを正常に保つ役割もしており、特にその抗酸化作用には体内の各部位の老化防止などの効果も期待されています。

主な食材:赤ピーマン、黄ピーマン、ブロッコリー、黄色いキウイ、菜の花柚子ほか

耳鳴りにおすすめの食べ物

ここでは、特に耳鳴りに悩んでいるとき、または耳鳴りの防止に良いと言われている食べ物について紹介します。
亜鉛や葉酸を含む食べ物や、黒豆やごまなどは耳鳴りに良いと言われていますが、耳鳴りをかえって悪化させるものとして、油脂類や魚介干物などが挙げられています。

■亜鉛

現代人の食生活はミネラルが不足しがちですが、亜鉛不足が聴力に影響を及ぼすとされています。
亜鉛を特に多く含む食材は、レバーや貝類などです。
特に養殖の生がきには一個につき14.5mgもの亜鉛が含まれ、ぶたのレバー一食分の6.9mgの二倍以上となっています。

また、亜鉛はビタミンCと一緒に摂取することで吸収されやすくなるので、魚介類や肉類を野菜やかんきつ類と組み合わせるなど、工夫をしながら食事にとりいれましょう。

主な食材:貝類(かき・ハマグリ・ホタテ)、やきのり、甲殻類(カニ・エビ)、魚卵、肉類(レバー、鶏砂肝・鶏ハツ・牛ハツ・牛タン、牛肉、羊肉、豚肉)、きな粉、あぶら揚げ、かぼちゃ、ごま、アーモンド、切り干しだいこん

■葉酸

耳鳴りは、血流の悪化が原因で起こる場合もあります。
これは、耳の周りの血流が悪くなることで、ザーザーといった血流音が耳鳴りとなって聞こえるケースです。

これには、血を造る役割をするビタミン「葉酸」を積極的にとると良いと言われています。血が増えることで血流が改善されることになります。
葉酸は水溶性のビタミンで水に溶けやすいため、食事で摂る分には上限がありませんが、サプリなどから摂る場合は上限があるので注意しましょう。

焼き海苔には1900mg、えだまめには320mgの葉酸が含まれています(ともに100gあたり)。
手っ取り早く葉酸をとるなら、海藻類がおすすめです。

主な食材:焼き海苔、わかめ、青のり、えだまめ、モロヘイヤ、干ししいたけ、パセリ、ほうれん草、アスパラガス

中耳炎におすすめの食べ物

中耳炎にかかることで耳鳴りや難聴の症状に悩まされることがあります。
風邪をひいて鼻が詰まり、鼻腔の炎症が耳管から中耳にまで及んでしまうもので、細菌によって膿がたまってしまうことも。

音の振動が伝わる手前の中耳で障害が起きることで、音の聞こえ方がいつもと異なり、耳鳴りや難聴をわずらってしまうのです。
特に子どもは中耳炎を繰り返すケースもあるので、体への負担を軽くするためにも、その時に試すべき食べ物を知っておきましょう。

急性中耳炎などで熱があるときは、おかゆなど消化にいいものを食べ、加えてビタミンA、B、Cを含む野菜の裏ごしや果汁などを摂取すると良いでしょう。
ビタミンが豊富であっても、肉類、卵、魚、白砂糖などの酸性の食品は控えるようにし、野菜、海藻などのアルカリ性食品を積極的にとることが大切です。

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■ビタミンAを多く含む食品

一般的に動物性食品に多く含まれ、レバー、うなぎ、たまご、プロセスチーズなどが挙げられます。
野菜や果物類では、西洋カボチャ、にんじん、モロヘイヤ、小松菜、春菊、ほうれん草、パセリなど、炎症によって傷ついてしまった耳の粘膜を改善させる役割が期待できます。

■ビタミンBを多く含む食品

ビタミンBには、B1、B2、B6、B12などがあり、魚介類や肉類に多く含まれますが、野菜や果物類などにはモロヘイヤ、ホウレンソウ、さつまいも、バナナ、赤パプリカ、アーモンド、玄米などが挙げられます。
水溶性ビタミンであるため、尿とともに排出されてしまうものなので、食事から摂取する分には上限はありません。

■ビタミンCを多く含む食品

れんこん、にんじん、ほうれん草、ごぼう、黒豆、こんにゃく、しじみ、セロリー、パセリ、小豆などです。
また、酒類や辛いもの、甘いものなどは、中耳炎が完治するまでとらないようにしましょう。

食べ過ぎ・飲みすぎを控えたい食品

血流が悪くなると言われる油脂類(バター、マーガリン)や魚介干物(ソーセージ、かまぼこなど加工食品)などは耳鳴りを悪化させるものとされています。
同様に、アルコール、カフェイン、香辛料、塩分も可能であれば控えたほうがいいでしょう。

これらは血流を悪化させたり、カフェインや香辛料、アルコールなどは自律神経の乱れを引き起こして睡眠不足を助長させてしまう可能性があるためです。

毎日続けやすいサプリメントも検討を

多忙で料理に時間を割く時間がないという人は、サプリメントで足りない栄養素を補うこともできます。
葉酸やビタミンBやCなどは水溶性であるため、摂取量に上限はありませんが、亜鉛や脂溶性のビタミンAをサプリメントで補う場合は上限を守ることが大切です。
また、既往病がある人は、事前に医師に相談をしましょう。

亜鉛の1日の摂取量の目安:18~29歳の男性で40㎎、30~69歳の男性で45㎎、70歳以上の男性で40㎎。 また、18歳以上の女性はすべて35㎎。

ビタミンAの1日の摂取量の目安:19歳以上の男女で3000mg

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まとめ

耳鳴りや難聴で悩んでいたら、またもともと耳が敏感だと思う人は、以上に挙げたような食事を心がけることで耳に負担を減らすことができるでしょう。
ただ、過剰摂取は体への悪影響を及ぼしてしまうので留意しつつ、必要な栄養素をバランスよく毎日続けて摂取することが大切です。
日々の生活から見直し、健康な聞こえを維持していきましょう。

ミミマガジン編集長

大竹 舞

Mai Otake

新潟県出身。保険診療・自由診療の医療機関で接遇・販売を経験したのち、マーケティング部門でオウンドメディアの運用を担当。その際に突発性難聴を発症(現在は完治)。オリーブユニオンに入社後はマーケティング部に所属。自身の難聴経験を活かし、幅広い世代が抱える耳鳴りや難聴の悩みに対して、“わかりやすく、かつ身近な問題として感じてもらえる”をテーマに、ミミマガジンの運用・コラムの執筆にあたる。

大竹 舞

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