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耳鳴りと難聴

更新日:2024.06.21

耳鳴りが続いて治らない?原因や治療法、予防法を解説!

耳鳴りが続いて治らない?原因や治療法、予防法を解説!

耳鳴りの症状が出た時の具体的な治療法をご存知でしょうか。この記事では、耳鳴りの種類を解説。その後、耳鳴りが続いて治らない場合、どのような治療法が有効なのかを詳しく説明します。また、耳鳴りを予防するための対策も併せて書いているので、ぜひ参考にしてください。

耳鳴りとは

以下のコラムで詳しく解説しています。耳鳴りの原因や特徴を詳しく知りたい方は以下よりご確認ください。
参考コラム
耳鳴りはストレスのサイン?受診の目安と予防法

耳鳴りの種類

また、耳鳴りは大きく2つに分けることができます。1つ目が「自覚性耳鳴」、2つ目が「他覚的耳鳴」です。1つ目の自覚性耳鳴に関しては自分だけに聞こえるもの。2つ目の他覚的耳鳴りは、お医者さんが聴診器を当てて判明するもので、耳周辺の血液の問題で引き起こされます。

耳鳴りの原因

どうして耳鳴りが起きるのかは、未だはっきりとは解明されていません。音の伝わるルートに何らかの障害が起きることが原因と考えられています。 音は、「外耳→中耳→内耳→脳」へと伝わります。外耳は音を集め、この圧の変化によって鼓膜を振動させます。中耳はその音を耳小骨の振動として内耳に伝え、内耳はそれを電気信号へと換えて脳に伝えているのです。

こういった音の伝わるルートで問題が起きることで、耳から音が聞こえなくなると、一方で脳が感度をあげようとしてしまいます。脳の感度が上がると、通常は聞こえない音が脳に伝わるため、ここで耳鳴りが起きるのです。

耳鳴りの治療法

1:TRT療法

薬物治療による改善が難しい耳鳴りを緩和するために、提供されているもので、「TRT療法(Tinnitus Retraining Therapy の略で、アメリカで考案された耳鳴りの治療方法)」という耳鳴り治療があります。TRT療法は、「耳鳴り順応療法」と呼ばれ、「不快な音」と認識されている耳鳴りを、訓練すれば意識しなくてもいい音になると順応させていきます。

医師によるカウンセリングは、耳鳴りが起こるメカニズムについて正しく理解し、不安や誤解を取り除くことを目的に行われます。TRTの有効率は、日本でも80%という高い数字が出ています。

2:心理療法

カウンセリングによる耳鳴りへのアプローチ方法です。耳鳴りに悩んでいる人、治らないで続く人は、耳鳴りが続くことで余計に不安をつのらせ、そのストレスや不安感によってより耳鳴りを悪化させてしまうことがあります。

カウンセリングでは、自分の感じている耳鳴りの症状を話し、耳鳴りに関する誤解などを解いて行くことで症状の改善を見守ります。

3:薬物療法

耳鳴りは、血流が悪化することが原因で起こることもあるため、内耳の治療で使われるビタミンB12や脳循環改善剤、抗うつ剤などが処方されることもあります。また、漢方を処方する病院もあります。 この薬を飲めば必ず耳鳴りが治る、という万能薬はありません。

人によって耳鳴りの原因も様々なためです。原因によって処方する薬も異なるので、耳鼻科のお医者さんと相談してから服用するようにしましょう。

4:補聴器(音響療法)

補聴器は一般的に、周囲の音を増幅してその人の聴力に合った聞こえを実現させるものです。耳鳴りの緩和を目的に作られた補聴器は、内部で響く音をマスキングすることにより、耳鳴りの軽減を目指します。ただ、耳鳴りを完全に消すことは不可能なので、その点には留意しましょう。

特に有効とされているのは、耳鳴り治療用の補聴器で、「サウンドジェネレーター(=音響治療器)」機能付きのものです。これは、静かな環境にいる時に、小さなノイズを発生する役割を果たすもので、耳鳴りの音を感知しにくくします。つまり、背景の雑音を増幅させることで、脳が聞きたい音に集中できるよう訓練してくれるのです。

サウンドジェネレータ付きの補聴器のなかには、ほかにも多様なフィルタリングを使った音楽や、周波数を振幅変調した音、異なったノイズ源などで聴覚を刺激し、短期間の耳鳴りを軽減してものもあります。  

耳鳴りを予防する方法

1:生活習慣に気をつける

耳鳴りの原因は生活習慣と密接に関係しているとされています。例えば、寝不足で生活のリズムが乱れたり、仕事でストレスがかかっているときに耳鳴りの症状は見られます。

その他にも、騒音を常時聞いている職場で働いている、喫煙やコーヒー、エネジードリンクなどのカフェイン飲料の過剰摂取。または生活習慣病(メタボリックシンドローム、低血圧)にかかっている方も耳鳴りの症状を起こしやすいです。

疲れや寝不足で耳鳴りが起こるケースもありますが、その後すぐに治るでしょう。とはいえ、1週間以上耳鳴りが治らない場合もあるので、そうのような時はすぐに耳鼻科へ行くこと。また、日頃から生活習慣を見直しておきましょう。

2:自分自身に注意を向けない

自分自身に注意を向けないとは、「今日の耳鳴りはどれくらい鳴っているか、確認することを避ける」という意味です。なぜかと言うと、自分の耳鳴りに意識を向けてしまうとその分、自分の脳が耳鳴りに集中してしまい余計に耳鳴りに過敏になるケースがあるからです。

「耳鳴りを気にしないようにしよう」と言われても、変に意識が向いてしまってそこから意識をそらすのは難しいかもしれません。ただ、大切なのは「今、自分の耳で耳鳴りが起こっている」と認知しても、それ以上はその耳鳴りに対して意識を向けないこと、意識を向けてしまうとさらに自分の耳鳴りが気になってストレスを抱えてしまいます。

3:食生活に気を使う

ここで伝える食生活に気を使うとは、「ビタミンB12が多く含まれている食べ物を摂取しよう」と言うことです。そもそも、耳鳴りの原因として考えられるのは、耳の神経機能の動きが低下していることによって引き起こされる可能性です。

動きが低下している耳の神経の修復をしてくれるのが、ビタミンB12が含まれている食べ物。特に、40代以上の方は2割以上の方が耳鳴りを患っているとされていますが、厚生労働省が出しているこちらの資料(厚生労働省 高齢者3)には「高齢者はビタミンB12の吸収率が下がる」とされています。

なので、ご自身の年齢が40代以上で耳鳴りを予防したいと思う方は、積極的にビタミンB12が含まれている食べ物を積極的に取り入れてはいかがでしょうか。

ビタミンB12が含まれている代表的な食べ物:しじみ、あさり、牡蠣、ノリ、わかめ、レバー(うし,ぶた,とり)、鶏卵、チーズ類など

最後に

耳鳴りの治療法についてお話ししましたが、耳鳴りのメカニズム、なぜ耳鳴りになってしまうのか、少しでも理解していただけたでしょうか。現代では40代以上の方であれば約2割の方が耳鳴りの症状を持っています。いつ耳鳴りになってもおかしくありません。

もし耳鳴りが治らない時や耳鳴りが続くと違和感を感じた時は、まず自己判断をして治療を遅らせたりしないこと、近くの耳鼻科で受診することを第一優先としましょう。その上で、医師としっかり耳鳴りの治療法について話し合い、ご自身が納得できる形で治療をスタートさせてください。

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