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補聴器と集音器

更新日:2024.03.06

補聴器を安く買う方法とは?高くて買えないときの対処法も解説

補聴器を安く買う方法とは?高くて買えないときの対処法も解説

聞こえに不安があって、補聴器を使おうか迷った時、その価格を見て躊躇した経験はありませんか?
新しく補聴器を買い替えたくても、費用面の負担が大きくて我慢している人もいるでしょう。
ここでは、補聴器を安く購入する方法や、高くて買えない場合の対処法についてご紹介します。

補聴器を安く買う方法は?

補聴器は、公的な制度やお店が独自に提供する割引、補助金の活用などで安く購入できる可能性があります。
まずは、どんな割引が受けられるのか、おおまかに確認しておきましょう。

関連記事:機能豊富で値段が安いおすすめ補聴器4選!高い補聴器との違いや特徴を解説

公的制度による割引

公的な制度を活用すると、補聴器が安く購入できる可能性があります。
これは、厳密に言えば、割引ではなく補助金や助成金の利用によって費用負担を軽減するものであり、定められた条件を満たす必要があります。
聴力のレベルについて、医師による診断書が求められることが多く、程度によっては対象外となることもあります。

通販での割引

補聴器のメーカーや補聴器を扱うお店の中には、通販で購入できる製品を販売しているところもあります。
通販では、同じ機種・同じメーカーの製品が店舗での価格の半額になるなど、格安で入手できる可能性もあり、費用面の負担が気がかりな方にとっては大きな魅力です。
ただし、アフターケアがないなど、デメリットもあるため、よく理解して検討することが大切です。

補聴器店での割引

基本的に、補聴器を扱う店舗では、定価での販売となります。
しかし、お店独自の割引クーポンの発行やイベントの開催などで、補聴器本体の価格が少し割引になる機会を設けているケースもあります。
最近では、お店のホームページから割引クーポンが入手できるケースも増えています。

公的制度による割引で安く買う

補聴器を安く購入するために、以下の3つの制度や補助金が利用できるかもしれません。
詳しく見ていきましょう。

身体障害者総合支援法による補助金

身体障害者総合支援法の中には、「補装具費支給制度」というものがあります。
簡単に言うと、補聴器などの補装具の購入において、本人負担1割(住民税非課税世帯は自己負担なし)を支払い、残りは補助でまかなうことができるという制度です。

これは、障害者手帳を交付されている人が利用できる制度で、障害の程度によって等級が割り振られます。
少し聞こえにくい程度では、身体障害者としての認定が下りない可能性もあるため、まずは市区町村役場の障害福祉課に問い合わせてみましょう。

参考:厚生労働省「補装具費支給制度の概要」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/shougaishahukushi/yogu/aiyo.html

医療費控除による割引

補聴器の価格そのものの割引にはなりませんが、補聴器の購入費用は医療費控除の申請の対象となります。
したがって、確定申告で医療費控除の申請をすると、税金の一部が控除もしくは還付という形で減らすことができ、結果的に費用面での負担を和らげることにつながります。

補聴器の購入費用が医療費控除の対象になるかどうかは、補聴器相談医として認められている医師が判断します。
まずは、補聴器診断医のいる病院を受診して相談しましょう。

参考:No.1120 医療費を支払ったとき(医療費控除)|国税庁
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/1120.htm

自治体による補助金や助成金

もし、障害者総合支援法での補装具費支給制度の対象者に該当しない場合でも、お住まいの自治体によっては補助金や助成金の支給を受けられるかもしれません。
補助金や助成金の金額は自治体により異なり、こうした制度があるかどうかも自治体によって変わってきます。
自治体のホームページで確認したり、福祉の窓口で問い合わせたりして確認してみましょう。

関連記事:補聴器の補助金制度3つについて詳細に解説

通販で補聴器を安く買う

同じ補聴器メーカーの機種でも、通販で購入する場合と取り扱いのある店舗で購入する場合とでは、価格が大きく異なることもあります。
店舗で定価で販売されている補聴器と同じものが、通販では30%引きや50%引きとなっている場合も珍しくありません。

こうした通販での割引は、よく耳にするような有名なメーカーの通販でも多く、公的な制度での割引が受けられない人にとっては魅力的でしょう。
インターネット通販では、欲しいタイミングですぐに入手しやすい点もメリットです。

通販で補聴器を買う際の注意点

高い割引率の補聴器を通販で見つけた場合、とてもお得でメリットが大きいと思われるかもしれません。
しかし、通販の場合、デメリットもそれなりにあることを覚えておく必要があります。

なぜ通販で補聴器を安く入手できるのか、その理由は、人件費や技術料が含まれていないからです。
一般的に、補聴器は購入後に何度か調整が必要になりますが、通販ではこうしたアフターサービスがついていません。
調整が必要な時は、取り扱い店舗に出向いて費用を支払って対応してもらうこととなります。

店舗で購入する補聴器は、多くは定価ではありますが、調整や点検については無料となっているのが基本です。
他店で購入した補聴器の点検や調整等については、1回あたりおおよそ3,000円程度支払う必要があるでしょう。

また、通販の補聴器は、購入前にしっかりと試して吟味することができず、自分に合うものを見つけにくいというデメリットもあります。
お得な価格で購入できたものの、自分に合わずに結局使えなかったという失敗のリスクも考えておかなければなりません。

補聴器店で安く買う

補聴器店での割引率は、通販よりも低い場合が多いものの、アフターサービスやフィッティングなどが受けられる点が魅力です。
基本的には定価での販売ではありますが、お店のオープン記念日や3月3日の耳の日にちなんだイベントなどを通して、補聴器の割引が行われることもあります。

また、補聴器店や補聴器メーカーの株を保有している場合は、株主優待券が発行される可能性があります。
JAFの会員の方は、会員優待で補聴器が割引されるなど、普段使用しているカードの特典もチェックしてみましょう。

補聴器が高くて買えないときの対処法

補聴器の購入で割引が受けられない、あるいは割引率が低くて費用面の負担が大きすぎる時などは、集音器の使用も検討してみてはいかがでしょうか。

集音器は、音を大きくして聞こえやすくするための機器です。
インターネットや家電を扱うお店などで気軽に購入でき、操作も簡単なものが多くなっています。
また、補聴器ほど高額ではなく気軽に試せる製品が多いため、ひとまず試してみたいという方も手に取りやすいでしょう。

関連記事:集音器とは?補聴器との違い・メリットを徹底解説!

補聴器のトライアル(お試し利用)もおすすめ

補聴器には様々な機能・形があり、人それぞれの好みに合うことはもちろん、聞こえの状態や耳の形状に合うものを選ぶことが重要です。
購入前にトライアル(お試し)をし、実際に装着して日常生活を送ることは、複数の補聴器から自分に合うものを見つけるだけでなく購入時の不安を軽減することにもつながります。

「補聴器の使用に抵抗がある」「補聴器は高過ぎる」と感じている方は集音器を使ってみるというのも1つの方法です。

オリーブユニオンの集音器は、一般的な補聴器ほど高額ではなく、聞こえをサポートする製品をこれから使ってみたい方も手に取りやすくなっています。

オリーブマックスは1ヶ月3,980円〜(※)お試しできます。
レンタル専用のサポート窓口が設置されていて、製品の使い方や困りごとのサポートも充実しています。
また、12ヶ月の継続利用でご自身のものにとしてご利用いただけます。
※最低レンタル期間は 3ヶ月となります。

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補聴器を安く買う方法についてのまとめ

補聴器は、決して安い買い物ではありません。
聞こえの状態や、お住まいの自治体、購入するお店や手段などによっては、割引が受けられる可能性があるため、積極的に調べて活用しましょう。

参考サイト
https://kikoe.ne.jp/choice/discount.php#3

ミミマガジン編集長

大竹 舞

Mai Otake

新潟県出身。保険診療・自由診療の医療機関で接遇・販売を経験したのち、マーケティング部門でオウンドメディアの運用を担当。その際に突発性難聴を発症(現在は完治)。オリーブユニオンに入社後はマーケティング部に所属。自身の難聴経験を活かし、幅広い世代が抱える耳鳴りや難聴の悩みに対して、“わかりやすく、かつ身近な問題として感じてもらえる”をテーマに、ミミマガジンの運用・コラムの執筆にあたる。

大竹 舞

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