プロフェッショナルボイス

オリーブスマートイヤープラス(集音器)企業ご担当者様の声

感謝の連鎖が健やかな社会―Wellbeingをつくる
-住友生命いずみホールと共に奏でる良い音楽

住友生命いずみホール 常務理事・支配人/事業局長 殿納義雄氏

コンサートホールそのものが「楽器」と言わしめる「住友生命いずみホール」をご存知だろうか。1990年4月に住友生命福祉文化財団が運営を開始し、国内外の音楽ファンやアーティストに広く愛されてきた。支配人を務める殿納氏は、本社管轄の生命保険業に長年従事し、日本海外を渡り歩かれてきた人物である。昨年自らが大病を患うも、こよなく愛されるコンサートホールづくりのために、全力を注ぐ殿納氏にお話しを伺いました。

34年にわたる保険業の仕事で見つけた本質

―殿納さまは、長年生命保険業に従事されておられました。当時はどのようなお仕事をなさられていたのですか?お客様や、スタッフの方とお仕事をする上で意識してきたことはございますか?

殿納)ずっと生命保険業をしてきました。34年間、生命保険業一筋です。営業の仕事をメインにやってきて、メンバーを統括する立場も経験させていただきました。
 心掛けてきたことは、お客様お一人おひとりのライフプランをしっかりと考え、ご提案することです。目的が不明瞭な人生は不要な不安ばかりを募らせてしまいます。たとえば、老後の生活に対して不安を抱く場合、その原因の大半は何をどうすればそれが解消されるのかわからないという不安感の循環である場合もあります。しかし、実際に老後の生活に際して必要金額の算出を予めすることで、不安が解消されます。それはお客様、また共に仕事をする仲間へも同じことが言えます。明瞭で迷いのないライフプランや、目標を確かに設定し、日々をしっかりと見据えることが大切だと考えています。

人間ドックでがんが発覚 半年の治療生活へ

―ライフプランの策定の重要性を感じられたのは、ご自身自らが大病を患われたご経験があるからなのでしょうか。その時の体験を御聞かせくださいますか。

殿納)病気を知ったきっかけは健康診断でした。わたしども住友生命福祉文化財団は、検診事業、福祉事業、音楽事業を行っていまして、その検診事業で行われる人間ドックで罹患が発覚しました。わたしはもともと病気には強い体でした。しかし昨年、直腸がんに罹患していることが発覚し、転移も見つかったため、手術をすることになりました。幸い大事には至らなかったのですが、5ヶ月ほど養生しました。
癌だと判ったとき、正直驚きました。昔から健康体だったのでまさか自分が、と思いました。癌は2人に1人がかかりますが、自分には関係の無いことだと、決めつけていたのでしょう。健康なわたしが癌になるということは、誰しも癌になる可能性があるということです。一生病気にならない人はいません。幸い、わたしは毎年健康診断を受けているため、早期に癌を発見することができました。改めて、普段から健康的な生活を心がけることはもちろん、定期的に健康診断を受けることも大切さを実感しました。おかげ様でこれまで以上に楽しく生きることが軸になりました。楽しく仕事をし、楽しくプライベートを過ごす、そのような生き方を大切にしています。そのためにも、日々の運動と定期健診を怠らず、未然に病気を予防していくことを心掛けています。

音楽の素晴らしさをいずみホールで

―住友生命いずみホールで支配人のお立場にあられますが、生命保険の御仕事と異なる点はございますか?

殿納)コンサートホールの仕事も、生命保険のお仕事も人がすることに代りはありません。コンサートホールの仕事は、感謝の念が息づく場所だと感じます。わたし自身も含め、職員全員がやりがいを感じながら仕事をしています。私たちが作っている公演は芸術的価値がとても高いと言われています。また、レセプショニストの接遇が素晴らしいとの評価も受けています。このような質の高い仕事ができているのは、お客様からの感謝の言葉があるからです。良い公演が終わるとお客様は大層お喜びくださいます。その喜びは私たちにまで連鎖し、その思いにお応えしようという好循環が成り立つのです。実にやりがいのある良い仕事です。

―「正しいモチベーション」を共有できる素晴らしい職場ですね。これまで長年やってきた保険の仕事との共通点はございますか?

殿納)共通点は仕事には「人」が関わるということではないでしょうか。音楽に携わる仕事、保険の仕事、いずれも人が中心となってお客様のために仕事をするということに変わりはありません。ただ、当ホールを良い職場たらしめているのは、音楽の力が大きいと思います。ベースに音楽があり、良い音楽を感じられることが良い職場環境を生み出しています。

―殿納さまにとって「良い音楽」とは、具体的にどういったものでしょうか?

殿納)とても難しい質問です(笑)。ホールが喜んでいるとでも言いましょうか。良い音楽のもとではコンサートホールが共鳴します。演奏者、鑑賞者、ホールが一体になるということです。言葉で説明するのは難しいので、実際にホールに足を運んで公演を鑑賞していただくのが良いのかと思います。音楽は人と人をつなぎ、人生を豊かにするものです。健康的にはたらき、生き、素晴らしい音楽を聴くという、幸せを感じて頂くことで、ウェルビーイングに貢献したいと考えております。

はたらく×ヘルスケア
人生を豊かにするオリーブスマートイヤープラス

―実際にオリーブスマートイヤープラスを使用してみていかがですか?

殿納)思っていたよりクリアに聞こえるので驚きました。周りの音がはっきり聞こえるようになるので、これまで以上に生産性が高まるように思います。特に、会話が非常に聞き取りやすくなる点は良いです。やはり聞こえづらくなりますと、一番困るのは会話だと感じています。そういう意味でオリーブスマートイヤープラスは家でも職場でも役立つと感じました。
もっとも、最初は少し違和感がありました。しかし、毎日装用すると慣れ、自分の一部に感じられます。操作も慣れればシンプルです。また更に優れている点は外音取込機能です。音楽を聞いていても外の音が入ってくるため、屋外で使っていても安心でした。

―オリーブスマートイヤーをどのような人におすすめしたいですか?

殿納)最近聞こえづらさを感じている人におすすめします。とくに、ホールに音楽を聞きにくる高齢者はたくさんいますが、やはり高齢になるほど聞こえづらさは感じやすくなるため、そういう人に使っていただきたいですね。オリーブスマートイヤーを使うことで、音楽をより身近に感じていただけると思います。とにかく、聞こえづらさを感じたらとりあえず試してみることです。こういった機器はどうしても悪いイメージがありますが、つけてみたら意外と良く聞こえるなんてこともあるので、ぜひ検討していただきたいです。

これからも愛され続けるコンサートホールを目指して

―最後に今後の展望を教えていただけますか?

殿納)住友生命いずみホールは今後、さらに愛されるコンサートホールとなるため、複数のプロジェクトがあります。すでに「音楽テーマパークプロジェクト」が走り出しており、大変好評です。これまでの公演は夜の時間帯が主だったのですが、ホテルニューオータニ大阪と協力し、お昼の時間帯においしい食事と素敵な音楽を楽しんでいただくために、ランチと音楽のセットプランを提供しています。これからも音楽の素晴らしさを伝え続け、日本のトップといえるコンサートホールになりたいと考えています。

殿納 義雄
Yoshio Tonou

住友生命いずみホール
一般財団法人 住友生命福祉文化財団
常務理事 支配人・住友生命いずみホール事業局長

1962年生まれ。
東京、大阪、神戸で支社長を務めた後、同社の福祉文化財団常務理事として、2018年4月より現職。

■住友生命福祉文化財団
 生命保険事業の基本的理念である共存共栄、相互扶助の精神に基づき1960年に住友生命保険相互会社の寄付により設立された財団法人。設立以来これまで、「援護を要する人々を含む国民すべてが健康で文化的な生活を営むことができるよう、生活習慣病予防を中心とする医療面での貢献、社会における支え合いを促す福祉面での貢献、クラシック音楽の普及を通じた文化面での貢献を三つの柱として事業展開を行ない、より良い社会の実現に貢献することを目的に事業を展開されている。

■住友生命いずみホール
1990年4月に住友生命保険相互会社により計画・建設され運営が開始。理想の音場の原点をウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の本拠地「ウィーン楽友協会大ホール」に求めた、シューボックス型で821席のコンサートホールは、コンサートホールそのものが「楽器」と言われ、地元をはじめ、広く愛されるコンサートホール。

クラシックホール音楽専用ホール 住友生命いずみホール
オフィシャルサイト:http://www.izumihall.jp/hall/

取材を終えて
ー殿納義雄氏の考える聞こえー

取材中、非常に印象的であったのは、殿納氏が「感謝」の言葉を幾度も述べられたと同時に、対相手の正しいモチベーション作りに真剣に向き合ってこられた点であった。
殿納氏はお客様と、そして素晴らしい音を届けるための環境づくりのため、懸命に働く仲間の声に耳を傾けている。住友生命いずみホールに訪れるお客様が幾度も足を運ぶ理由がそこにある。
「オリーブスマートイヤーは、まさに私たちのホールで聞こえに不安を感じる方も、またそうではない方も、最高の音を体感いただけるあらたなサポート機器となるでしょう」

今年、新型ウイルスの感染拡大の影響から様々な規制にも柔軟に対応し、さらに地元、また日本全国の音楽ファンを魅了するため、殿納氏はじめとし、全スタッフが一丸となって新たなコンサートホールづくりを進めている。いま、最も注目したい音楽の発信地、感謝の想いがつなぐ憩いの場である。