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補聴器と集音器

更新日:2024.03.11

高齢者が使いやすいおすすめの集音器ランキングTOP10!選び方も徹底解説

高齢者が使いやすいおすすめの集音器ランキングTOP10!選び方も徹底解説

集音器は誰もが手軽に購入できる便利な聞こえのツールですが、補聴器との違いやその機能についてよく理解したうえで使用することが大切です。
ここでは、シニア向けの便利で安全な集音器を選ぶポイントについてご紹介します。

集音器とは?補聴器との違いは?

集音器と補聴器は混同されがちで、同じものだと解釈している方が多いですが、補聴器は難聴と診断された方が使うもので、購入の際は医師による診断書が必要になる場合がほとんどです。

補聴器は薬機法によって正式に医療機器に分類されており、厚生労働省が定めた安全性が義務づけられています。
そのため、購入する際も「対面販売」と決められており、専門家によるコンサルティングやフィッティングも必須、個人の聴力に応じた調整も可能です。

一方、集音器は医療機器に分類されておらず、あくまでも音を大きくして届ける、一般向けのツールです。
集音器は既製品扱いとなっているため、フィッティングやコンサルティングの必要もなく、インターネットや家電量販店で気軽に購入できます。

内部の構造や性能が異なるため、価格帯も、補聴器が数十万円するのに対し、集音器は数千円〜数万円で購入することができます。

関連記事:補聴器とは?集音器とは?

集音器の仕組みやメリット・デメリット

集音器は集音器本体にマイクとスピーカーのようなものが付いているイメージです。
マイクで周りの音を拾って、スピーカーで大きく音を伝えるといった仕組みです。

メリットは、1万円前後で購入できる比較的安価な製品も多いため、聞こえに悩み始めた時に手軽に試しやすいという点です。
補聴器は十数万円から高いものだと百万円近くする製品もあるため、手軽に試せるのは嬉しいポイントです。

一方、デメリットは製品によって機能差が大きいと言う点です。
メリットで金額について触れたように、集音器は安価な製品も多いのですが、安価な製品の多くは簡易的な機能しか搭載されておらず、聞こえの悩みに適した聞こえ方にならないこともあります。

高価なものになってくると補聴器と変わらないくらい高性能な製品もありますが、機能について熟知していないと見極めが難しいと言われています。

関連記事:集音器の特徴は?メリットやデメリットについても解説

シニア(高齢者)におすすめの使い方

高齢になるとテレビの音が聞こえづらくなり、音量をどんどん上げてしまう場合があります。
同居する家族には、その音が騒音になってしまうこともありますが、集音器を使うことで音量を上げなくても聞こえやすくなり、テレビを快適に楽しむことができます。

また、家族と会話する時も聞き返しが減るなど、スムーズな意思疎通ができるようになります。
集音器を使うことでコミュニケーションに煩わしさを感じることがなくなるため、積極的に会話を楽しむことができ、さらには脳に刺激を与え認知症を回避する手だてにもなります。

集音器は、テレビや会話が聞こえづらいと思ったら耳に装着し、必要な場面以外では取り外すことができるので、必要に応じて気軽にアクセスすることができる、便利な聞こえのツールです。

シニア(高齢者)向け集音器の選び方

本体の種類

現在、市場に流通している集音器は「耳あなタイプ」と「耳掛けタイプ」の2種類です。

耳あなタイプは耳の穴に入れて使用するもので、もう1つの耳掛けタイプと比べるとコンパクトで目立ちづらいのが特徴です。
メガネやマスクなどと緩衝しづらく、装着の際の煩わしさが少ないのが特徴です。

耳かけタイプは耳の穴にいれる部分と耳の裏に固定する部分がコードで繋がっていて耳に掛けるようにして固定して使用するものです。
従来はいかにもデザイン性を重視しない製品や、大きく目立ちやすい製品が大半でしたが、最近では耳の裏に隠れてしまうくらいコンパクトで目立ちづらい製品も増えました。
耳に掛けて使用するため固定感が強く落ちづらい、また最も生産数の多い種類であるため選べる製品の数が多いのが特徴です。

それぞれの種類にメリットやデメリットがあり、またライフスタイルや嗜好によってもどちらが適しているかが異なります。
ストレスがなく長時間つけ続けられるものを選ぶのが良いでしょう。

関連記事:集音器の種類はどれくらい?特徴・選び方とオススメ製品をご紹介

手軽さ

集音器は状況に応じてつけたり外したりするものですので、気軽に装着できるタイプがおすすめです。
特に、ワイヤレスタイプのものであれば、わざわざコードを取り出すといった手間も省けます。
また、耳栓をするように耳に入れて使用する「耳あなタイプ」のものであれば、コンパクトなので持ち歩きにも便利で、サッと耳に入れて使用することができます。

操作性

シニア向けの集音器を選ぶなら、操作が簡単に行えるかどうかも重要なポイントです。
小型ラジオのようなポケットタイプのものであれば、直接操作がしやすいというメリットがありますが、外出先で使用する際はコードが邪魔で動きにくいといった声も見られます。

最近では、スマホに集音器の連携アプリをダウンロードすることで、音の大小や周波数などを操作しやすく開発されているものもあり、画面も大きいため高齢者も分かりやすく使うことができます。

電池の種類

集音器には電池式・充電式の2タイプがあります。
電池式に関しては、一般的に集音器の電池は小さいものが多いため、電池の交換作業は、手先の細かい作業が必要になるため高齢者にとって不便かもしれません。

一方、充電式の場合就寝中に充電器にセットしておくだけで翌朝充電が完了し、手間なく使うことができます。
時には充電を忘れてしまうこともありますので、短時間で充電が終了するタイプのものを選ぶと良いでしょう。

電池式のメリット

電池式の集音器のメリットは、充電されているかどうかを気にせずに使用できる点です。
特に、集音器をたまにしか使わない方の場合、充電式のものだといつ充電をしたのか、どのくらい充電が残っていたか忘れてしまい、いざ取使おうと思って取り出した際に充電残量がなく使いたい場面で使えない、ということが考えられます。
外出の際のバッグにずっといれておきたいというような方であれば、電池式の集音器を選ぶ方が良いかもしれません。

充電式のメリット

充電式の集音器メリットは、電池交換の手間や、電池費用がかからないと言う点です。
特に集音器を毎日使う方の場合、使用状況や製品にもよりますが、平均で一週間に一度のペースで電池交換が必要になってしまいます。
また、その度に電池を購入しなくてはいけません。
集音器は小型な分、電池交換も細かい作業となり毎週電池交換を行うことに煩わしさを感じる人も多いでしょう。
比較的毎日使いたい、長時間使いたい、という方は充電式の集音器を選ぶ方が良いかもしれません。

見た目

左:耳あなタイプ・右:耳掛けタイプ(イメージ)

最近は集音器の見た目にもこだわる方が多いです。
集音器にはさまざまな種類があり、ワイヤレスイヤホンのような「耳あな」タイプ、首にヘッドホン状のものをかけて使う「首掛け」タイプ、小型の本体を耳にあてて使う「耳あて」タイプなどがあります。

デザインはよりスマートに、色合いも美しくこだわったものが出ていますが、特に周囲から集音器と分からないものが希望であれば、「耳あな」タイプがおすすめです。

快適さ

骨伝導タイプ(イメージ)

集音器は使いたいシーンにもよりますが、長時間の装着が想定されます。そのため、つけている時の快適さも重要なポイントです。
耳へしっかりフィットしていない、耳の裏などに当たって痛い、など装着の際に不快感があると使い続けられなくなってしまいます。

「骨伝導タイプ」は耳の穴に入れずに音を集めることができるタイプで、耳への負担を抑えることができます。
ただし、骨伝導タイプは内耳や神経に異常のある感音性難聴や混合性難聴に対しては有効ではないということも覚えておきましょう。

関連記事:伝導補聴器の仕組みや種類、メリットやデメリットをまとめて解説!

デジタルかアナログか

集音器にはデジタル式とアナログ式というものがあります。
デジタル式とアナログ式の2つの違いは、音声信号の処理方法です。
アナログ式は、音声信号を電気信号に変換し、増幅することで音声を拾います。
一方で、デジタル式は、音声信号をサンプリングしてデジタル信号に変換し、処理します。

現在の主流はデジタル式であり、アナログ式と比べて周りの雑音による影響を受けにくい、音がクリアに聞こえやすいといった利点があります。

集音器のおすすめランキング10選

ここからは実際におすすめの集音器をランキング形式で紹介していきます。
集音器選びでお悩みの方はぜひ参考にしてみてください。

第1位 オリーブマックス

スタイリッシュな見た目の集音器です。
最大の特徴は「聞こえのセルフ調整ができる」という点で、音を聞きたいシーンに合わせて、好きな時に、納得がいくまで、自分で調整を行うことが可能です。
調整方法はご自身のスマートフォンを使って行う方法と、専用の調整リモコンを使って行う方法の2種類(併用可)から選ぶことができます。
出力音量も大きく、幅広い聞こえのトラブルに対応しています。

補聴器や集音器を使った新しい聞こえ方に妥協したくないという方におすすめです。

第2位 ソニーSMR-10

イヤホンタイプでは集音器、首かけタイプではテレビ用スピーカーとして2つの使い方ができる製品です。
集音モードではオートシーンセレクトというモードを搭載しており、周囲騒音の特性に合わせて自動で聞こえ方を調整してくれます。
自宅や室内などの静かな場所では人の声が聞こえやすいように、道路や電車内などの雑音の多い場所では騒音による不快感を和らげてくれます。

テレビ用スピーカーモードではイヤホン部分を耳にいれずに使用することができるためそういった機能をお求めの方にもおすすめです。

第3位 フェミミ耳あな型デジタル集音器VR-L50

小型で耳あなにすっと入る片耳タイプの集音器です。
フェミミ効果という人の声を中心に増幅して、人の声がより聞きやすくなる機能をと搭載しています。
非常に小型で耳にすっぽりと収まり、さらに肌に溶け込みやすいベージュのカラーリングが施されているため、装着していることが周りの人に気づかれにくいです。電池式ですが、徹底的に消費電力を低減する設計にもなっています。

小型で周りの人にバレにくいものを探している方におすすめです。

第4位 きこエール

防水・防塵機能が充実している耳あなタイプの集音器です。
本製品の防水機能は汗や雨などの生活防水に耐えられるグレード4であり、防塵機能は、粉塵などがほとんど内部に入りこまない構造を示すグレード5です。
また、Bluetoothで本体とスマートホンを接続することで普通のイヤホンとしても使用が可能です。

本汗やホコリなどでの故障リスクを極力避けたい方で、Bluetooth接続などのスマホの操作に抵抗がない方におすすめです。

第5位 福耳骨伝 響 -PREMIUM- 

頭の骨を振動させて音の直接聴覚神経へ伝える骨伝導タイプの集音器です。
カチューシャように頭に被って使うため、耳を塞が設計になっています。
そのため、長時間使っても耳が疲れづらく、鼓膜への負担もありません。
音を集めるマイクには風防カバーがついており、雑音や風の音などのノイズを軽減してくれます。

過去に耳に入れるタイプの製品が不快で続けられなかったという方や、耳を塞がないタイプの製品を探しているという方におすすめです。

第6位  エックスデザイン沐光VHP702

耳かけタイプの高性能デジタル集音器です。
耳かけタイプでは珍しい本体が非常に小さく軽量な耳の裏に隠れるサイズの製品です。
独自の最先端テクノロジーを応用した高性能なスピーカーとICチップを搭載しており、ハウリングを抑制えたクリアな音質になっています。
また、使用シーンに合わせて低周波モードと高周波モードの2種類のモードを切り替えることが可能で、より快適な聞こえを体験することができます。

小型な耳掛け式の製品を探しているという方におすすめです。

第7位 イヤリスチャージAS-M001

片耳タイプの充電式の耳かけタイプの集音器です。
耳の中に入れるチップは低反発のウレタン素材でできており、耳の穴にフィットしやすい素材になっています。
操作はとてもシンプルで、本体の耳裏に隠れる部分にあるボタンを調節することで音量を3段階で調節することができます。
左右どちらの耳にも使用可能で、6gと軽量なため自然な付け心地です。

操作が簡単で片耳でも使えるタイプを探している方におすすめです。

第8位 ケンコー・トキナー首かけ式集音器

スタイリッシュな首かけタイプの集音器です。
第2位のソニーSMR-10のように耳にチップを入れてから首にかけて使用するので、落下の心配が少なくスポーツやランニングなど体を動かすアクティブなシーンでも使用することができます。
操作は本体のボタンを使って行う10段階の音量調節と雑音を低減するノイズキャンセリングの操作のみであるため、簡単で感覚的に使用することができます。

手軽に使える首かけ式の集音器をお求めの方におすすめです。

第9位 アネックス効聴

今回ランキング内で紹介する中で唯一のポケット式の集音器です。
ポケット式とは、有線で本体部分とイヤホン部分が繋がっていて、本体部分をポケットに入れて音楽プレイヤーのようなにして使用するタイプです。
最近はBluetooth接続が必要な製品が増えていますが、本製品は有線タイプであるためBluetooth接続の手間がかかりません。
また、電池式の製品ですが、ボタン電池ではなく単四電池1本で使用が可能なため、電池交換の際の手間も少ないと言えます。

ポケット式の集音器を探している方におすすめです。

第10位 きこえるホン

ヘッドホンのように頭に被って使うタイプの集音器です。
本製品は骨伝導タイプではありませんが、耳を塞がない特殊な設計になっていて、特許技術を応用した耳本来の仕組みを活用してクリアな音を届けます。
一見大きく見え、かさばりそうにも見えますが、コンパクトに折りたたむことができるので、持ち運ぶことも可能です。

耳に負担のないものをお探しの方や、骨伝導タイプの聞こえ方が好みではないという方におすすめです。

関連記事:補聴器に負けない性能の良い集音器を徹底比較!
関連記事:耳に入れないタイプの集音器おすすめ10選!メリット・デメリットや特徴などを解説!

集音器を使う際の注意点とは?

出力制限機能の有無

出力制限機能とは、衝撃音などの大音量に備え、個人の聴力に応じた音量増幅の程度をあらかじめ設定しておくことができる機能です。

全ての補聴器にはこの機能が備わっており、難聴の人が突然の大音量にさらされることで、より耳にダメージを受けることがないよう未然に防止してくれています。一部の集音器にも、この機能を搭載したものもあるので、出力制限機能が必要な場合はこの機能の有無を調べた上で集音器を選ぶようにしましょう。

騒音抑制機能の有無

騒音抑制機能とは、雑音の中でも人の会話が聞こえやすいよう、その他の雑音を抑える機能です。耳が聞こえづらい人にとって雑音の中での会話は聞き取りにストレスを感じやすいため、補聴器にはこの機能がついています。

一方、集音器でも騒音抑制機能がついているものもあり、音量を変える機能や雑音を抑える機能、雑音下での会話を聞こえやすくしてくれる機能などがついているものも開発されています。

ハウリング抑制機能の有無

ハウリングとは一般的に、マイクとスピーカーを使う際、マイクで話した音が一旦スピーカーから流れ、それが再びマイクに入ってしまうために起こる現象です。補聴器でもこのような現象が起き、「ピーピー」といった不快な音が耳に入って来てしまいます。

そのため、ハウリング抑制機能がついている補聴器も発売されていますが、集音器でも一部ハウリング抑制機能を搭載したものが発売されています。

騒音が大きい環境で使用するとき

集音器は音を集めてそのまま大きくする機能を備えているため、大きな音もそのまま大きくしてしまいます。そのため、工事現場、電車の高架下、交通量の多い道路など、騒音が大きな環境で集音器を使用するのであれば、自分で音量を調整できる集音器がおすすめです。

難聴と診断されている場合

本記事の始めにお伝えした通り、医師の診断や検査によって難聴であると診断された場合は補聴器の使用が推奨されます。
難聴の程度や種類によっては集音器では十分な聞こえのサポートを得ることが難しいことも考えられるため、難聴と診断されている場合は医療機関と提携している補聴器店や、専門店で補聴器を試されることをお勧めします。

まとめ

集音器は単に音を大きくするだけではなく、使用シーンに合わせて設定を変えることができる製品や、大きな音やハウリングなどからユーザーの耳を守ってくれるための機能を備えている製品もあります。

集音器はシニア世代の暮らしを支えてくれる便利なツールです。贈り物として選ぶ際はこれらのポイントをチェックするとよいでしょう。

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言語聴覚士について>>

◼︎言語聴覚士 ゴン・ハンオル
・HALLYM UNIVERSITY 聴覚学科卒業
・新生児聴力選別検査修了(韓国聴覚学会)
・韓国聴覚士協会聴覚士資格取得
・耳鳴りプログラム開発参加
・キムスヒアリング補聴器センター センター長

言語聴覚士 ゴン・ハンオル | 聴覚士証明書

言語聴覚士

ゴン・ハンオル

Han Eol Kong

韓国江原道春川出身。幼い頃から祖母と一緒に暮らしていた影響で高齢者関連の学問に興味を持ち、韓林大学聴覚学科に進学。大学時代に耳鳴り治療を開発する企業でインターンシップを経験し、聴覚士資格を取得。その後は補聴器専門センターでセンター長として勤務。現在はオリーブユニオンで顧客へのカウンセリングや製品開発を行うなど幅広く活躍中。

ゴン・ハンオル

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